「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を見てきました!
先日、「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を見てきました!
実は、コロナ禍になってから約3年ぶりとなる劇場鑑賞。
持病があるので極力外出を控え続けてるのですが
夫が「平日なら大丈夫じゃない?」と。
夫の有給休暇に便乗し付き合ってもらいました。
率直な感想。
めちゃくちゃ良かったです!!
私個人的にはアニメの「ククルス・ドアンの島」は冒頭から終わりまで不穏な空気に包まれた異色な話だったので、これほどまで印象深く心に残る作品として蘇るとは!
見終わった後、感動で胸がいっぱいになりました。
ただ所々、どうしても昨今の世界情勢が脳裏に浮かんでしまい、戦争により傷つくのは関係のない市民だったり子ども達という点に、何度も胸が締め付けられるような思いも。
ガンダムシリーズ通してですが、そこは一つのテーマとして必ず作品内に描かれてる事なんですよね。
単なる「カッコイイMS戦」だけではないんですよね。
そうした子ども達が被る悲劇を描きつつ、過酷な状況でも協力し合い逞しく活き活きと生きる子ども達と、子ども達を見守り導くドアンの姿に、ただただ感動しました。
MS戦、カッコ良かったです!
イチオシは「ドアンの危機に駆け付けた、灯台の光に照らされるガンダム登場シーン」
音楽と相まって感動で涙が出たくらいです。
「動」ばかりではなく「静」で魅せる、というのかな。
「動」の点では、なんといってもサザンクロス隊のザク達の動き!!
もう夢中で目で追ってしまいました(追い切れなかったけど)。
何年か前に、薄茶色のザクを作って試行錯誤しながらウェザリングしましたが
また再チャレンジしたいなぁという気持ちでいっぱいです。
装甲の剥がれ具合とか、ホント・・・スキ!って思いながら見てました。
あと、ご飯がとても美味しそうでした!
パンフレットによると、副監督・演出・絵コンテを担当されたイムさんだそうです。
お料理の温かさとか、美味しそうな感じとかもさることながら、食事シーンの子ども達がわちゃわちゃしてる雰囲気や、年齢による食べ方の違いなどの丁寧に描き分けが素晴らしかったです。
アムロと子供たちが少しずつ打ち解けていく過程も良かった。
マルコスという最年長の男の子は、最初アムロに反発心むき出しでしたが
アムロの知識や技量を見て、反発していた気持ちが尊敬と友情へと変化するところもとても良かったです。
子ども達がみんな可愛くて可愛くて!
でもみんな戦争でご家族を失い、中には目の前で・・・というお子さんもいるでしょうね。
笑顔で過ごしていても哀しみや恐怖は消えるはずはなく、でも国籍も年齢も違う知らない子たちと信頼関係を作り、信頼できるドアンとの生活は彼らにとっては「家族」なんですよね。
自分の子がそんな目に遭ったらと気持ちがリンクしてしまい、涙腺がゆるゆるでした。
あと、ヤギのブランカ、賢くて可愛い子ですね!
いつかブランカのミルクでおいしいアイス食べられていたらいいなぁ。
エンディングテロップのイラストで、お誕生会開催が無事にできたことが分かり
そこでも泣いちゃいましたよ。
アニメ版との相違点で、「ククルス・ドアンの島」以降に登場するスレッガー中尉登場してる所はもちろんですが、アニメ版では描かれていなかった(と思われる)ブライト艦長の苦悩も印象的でした。
スレッガー中尉を中心にホワイトベースのクルー達が一丸となってる姿は、アニメ本編ではなかったのではないのかな?と思いました。
ラストシーンもすごく印象深いです。
ドアン達が暮らすアレグランサ島の上空をホワイトベースがゆっくりと通過していくシーン。
アムロ達が再び島に降り立ち改めて別れを言う、などのシーンはなかったけれど
お互いの気持ちが通じてると思えるような素晴らしいシーンでした。
脱走兵として追われる立場でありながらも、子ども達を守り育てていこうとするドアンの生き方がいつか報われ、ドアンと子供達皆が幸せになって欲しい・・・と願わずにはいられないラストシーンでした。
戦争の裏では、普通の人々のごく普通の暮らしがあって、それは私たちが今過ごしている「当たり前の日々」。
でもその「当たり前」は本当に些細な事で崩れてしまう。
当たり前を維持し続けていく事は、実はとても奇跡に近いのではないか、と改めて思ったそんな作品でもありました。
パンフレットに書かれていた安彦良和監督のインタビューに、「ククルス・ドアンの島」は「原点回帰」でありお子さん連れでも楽しんでもらえる作品になってるのではないか、とありました。
ガンダム良く知らなくても楽しめると思うんですよね、きっと。
ちなみに、平日ということもあったのか劇場に女性は私だけでした・・・サビシイ。
声優ヲタとしては、ドアン役の武内駿輔さんの演技にしびれました!
元々低音でイケボの声優さんですが、アナ雪のオラフを担当されたり、
表現力が素晴らしい声優さんなんですよね、しかもまだお若い!
(多分24、5歳?)
ちなみに今の私の推し声優さんは阿座上洋平さんです。
というわけで、約3年ぶりに映画を見に行ったよというお話でした。
ククルス・ドアンの島、まだの方はぜひ!