「まひろ体験」は名作。

皆さん、こんばんは!

突然ですが、「まひろ体験」という漫画をご存知でしょうか?

「まひろ体験」は西尚美先生作の漫画です。

私が初めて読んだのは、小学校3,4年生頃だったでしょうか。

父の友人の娘さん(高校生くらいだった)が「おもしろいよ!」と勧めてくれまして

それから遊びに行く度に読ませてもらっていたら、

お姉さんが「トモちゃんにあげるよ!」と全11巻譲ってくれたのです。

それからは何度も何度も読み返しました。

それくらい好きで大好きな漫画だったんですけど・・・

前にも書いた「さらば黒歴史」という大学時代のヲタク断捨離で、貴重な漫画を売り払った中に

「まひろ体験」も含まれていました・・・。

前置きはさておき。

この漫画は、とある普通の女の子がトップアイドルにまで上り詰め引退するまでを描いたものです。

ですが、アイドル成長期だけでなく普通の女の子としての恋愛だったり友情だったり。

家族との絆、いざこざ、そして何より面白いのが芸能界の裏!!

ホントかウソか分かりませんけど、昭和の芸能界・アイドルの売られ方がリアルに描かれてて

今読んでも本当に面白いです!

やっぱり枕ってあるのかもしれないなぁとか、賞レースとか(;'∀')!

金銭・体、そういう絡みって無きにしも非ずなのかもって思います。

清廉潔白な芸能人って一握りなのかも。

どうしてももう一度読みたくてKindle版で一気に買っちゃいました。

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ヒロイン・山本ひろ子(芸名・森咲まひろ)

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最終巻の表紙は、トップアイドルとなったまひろとデビュー同期の榊伊織との2ショット。

(二人表紙の巻はほかにもありますが、この二人の絵好きなんです♪)

ネタバレになっちゃいますけど、伊織はデビュー当時からまひろのことが大好きで。

まひろはというと最初は先輩アイドルの早瀬悟(←ちょっと田原俊彦的な雰囲気)に恋心を抱いてて。

でも早瀬悟はまひろの親友・藍川美津子(まひろと同期の演歌歌手・でも国際芸能というヤクザ系プロダクションに所属したため

不遇な売られ方をする)と恋仲になってしまい、気持ちが冷めてしまうんですよね。

まぁ、色々あってまひろは伊織への気持ちを自覚し二人はあっという間に恋に落ちるわけですよ!

しかし二人共アイドル。この時はまひろより伊織がトップアイドル。

自由に会ったりデートできない。

そういう隙に付け入る人物がいたり、伊織の家庭の事情の問題があったりで

伊織は人身事故を起こし失踪・・・

何年も伊織からの連絡を待つまひろですが、待つことに疲れ、そんな時支えてくれた早瀬悟と・・・

もちろん恋愛話だけでなく、ちゃんと芸能界のことも描かれてます。

個人的には、藍川美津子とマネージャーの壮絶な愛が大好きです。

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西尚美先生はものすごく細密な絵を描かれる方です。

所謂「柱」などの単行本の余白となってしまう箇所に、静物画が描かれてるのですが

これはきっと西先生のデッサンなのだと思ってます。

ものすごく美しい絵なんですよ。

西先生のデッサン力、凄まじいです。

今見るととても昭和な古臭い絵柄に見えますが

でも本当に美しい絵ですし、ストーリーも古さはありますがものすごく重厚で面白いです。

大人数グループを十把一絡げで売るのではなく

一人の女の子をしっかりアイドルとして育てて売るという昭和のスタイル、

今はもう古いのかな。

まひろをスタッフが支える様子もフィクションだと分かっていても、胸が熱くなります。

握手券って本当に必要なんですかねー。

そういうのがないと売れないってなんか悲しいなって思ってしまいます。

アイドルは身近じゃないからこそ至高、という考えが古いのかなぁ。

昔の「ベストテン」「トップテン」が懐かしいなぁ。

話が逸れましたが(;´Д`)

機会がありましたらぜひ!!

「まひろ体験」オススメです。